雪中の趣

雪中の趣
 南アルプス市十日市場で毎年2月10~11日に行われる十日市が今年は荒れた。何年かに一度の割合で、悪天候に見舞われる。
 今年は11日には、山梨県内は、昨年12月29日以来続いていた「雨なし日」が42日ぶりに解消され、風邪を引いていた人にとっては恵みの雨となった。県内は、6㎝程度の積雪であった。
 朝から除雪(雪かき)に追われ、一汗流したところで、ふと目に止まったものがあった。1月26日頃から咲き始めた「甲州野梅」の盆栽に雪が載っていた。新潟の銘酒「雪中梅」ならぬ「雪中野梅」であった。何とも言えぬ風情を感じながら、タバコに火をつけて一服、と同時に、ひょっとすると、という感じで昨年秋から赤く実を付けている「ロウヤガキ」の盆栽が気になった。
 赤く熟した実とその上に積もった雪とのコントラストが絶妙にマッチしている。
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 いつの頃からは知らないが、自然を愛でる情緒、さらにそれをもっと身近な物として愛でようとしたものが「盆栽」ではないだろうか?特に、実物盆栽では、秋の実のなっている風情も良いものだが、このような雪を被った実物盆栽は別のものを感じる。先人が松柏盆栽ばかりでなく、実物を盆栽として愛でてきたことがなんとなくわかるような気がする。
 先人が多忙な中で、自然を愛でる時間的余裕、心を潤す時間を大切にしていたことが嬉しい。
 雪かきをしていたことも、時間の過ぎるのも、自分の頭の上に雪が積もるのも忘れてしばらくの間、手を休めて見とれていた。

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